私の所属している学科では、外語、AI、プログラミング、ECの4分野を取り入れたカリキュラムが組まれています。その中でも特に興味深かったのが、3年次から始まったECの授業でした。この授業では企業とマッチアップし、大会を通じてアリババや台灣經貿網を活用しながら、商品をどのように販売するかを考える実践的な内容でした。前期ではグループのリーダーを務め、後期では卒業制作にあたり他のグループに加入し、副リーダーとして活動しました。大会では決まったスケジュールがあり、期限までに成果を出す必要がありましたが、チームの意見をまとめたり統率したりすることに苦労する場面も多く、思うように進まないこともありました。結果として優秀な成績を残すことはできませんでしたが、最後までやり切ることができたことは、今思えばとても良い経験となりました。
生活面では、学食でのアルバイトを始めたり、日本語学科の生徒に日本の文化を教えるアルバイトもしました。これらで知り合った友人たちと行動することも増え、高雄や台南への泊まりがけの旅行や、友人宅での年越しなど、1・2年次にはなかった台湾人との交流を深めることができました。4年次の現在は、先輩に紹介いただた新北市でインターンをしています。ここではEC分野の知識を存分に活かすことができ、自分自身の成長を実感しています。言語や文化の違いから誤解や衝突が生じることもありますが、職場の方々は皆優しく、私の拙い意見にも耳を傾けてくださり、わからないところは理解するまで丁寧に教えていただいています。また、年齢の近い同僚もいるため、仕事の愚痴や相談をし合ったり、プライベートで遊びに行くこともあり、充実した日々を過ごしています。
「台湾のオフィスでの仕事を経験してみたい」「学んだ知識を実践を通して確かなものにしたい」というシンプルな動機ではありましたが、実際に挑戦してみて、非常に有意義な時間を過ごせています。私はプログラミングやAIは自分に向いていないと判断し、EC分野に早々にシフトしましたが、学んだ知識は決して無駄にはならないはずです。今後はこの経験を活かし、自分の望む職を手にしたいと考えています。